
熱狂的なサポーターが多く詰めかける天河体育中心体育場。グループステージ第1節のFCソウル戦では46
「死の組」首位の広州恒大に突け入るスキあり
2月25日のウェスタン・シドニーとの初戦を黒星でスタートしてから、鹿島が悪い流れにのみ込まれたままもがき苦しんでいる。ACLと明治安田J1を合わせて公式戦4連敗。国内の戦いでも浮上することができないまま、再びアジアの舞台に乗り込むこととなった。3戦目の対戦相手は、2連勝してグループHの首位に立つ広州恒大。エースストライカーであるリカルド・グラルが2戦連発、計4得点の活躍を見せ、中国スーパーリーグでも開幕2連勝。鹿島とはまったく対称的な成績でこの試合を迎える。この状況では最も当たりたくない相手だ。
しかも鹿島は全6試合しかないACLグループステージですでに2敗しており、アウェイでの勝利が求められている。もし3敗目を喫することがあれば、そこでアジアの戦いはほぼ終幕を迎えてしまう。強敵相手でも勝利しなければならない。
とはいえ、強豪クラブが顔をそろえ、「死の組」と言われたグループHだが、フタを開けてみればそこまでの質の高さはない。敗れた2試合についても内容的には鹿島が相手を上回っており、負けたのが不思議なくらいの差があった。作ったチャンスを着実にモノにする決定力を見せていれば、まったく逆の結果になっていてもおかしくなかっただろう。
2連勝している広州恒大にしても、他を圧倒する強さを誇示しているわけではなく、2試合はいずれも1点差ゲーム。国内リーグの2勝についても2-1での勝利だ。無失点だったのはFCソウルとの試合だけということを考えると、これまで見せてきた攻撃のクオリティーを鹿島が示せれば、十分に突け入るスキはあるだろう。
チームは14日のJ1・1st第2節・湘南戦の翌日に広州へ移動。2日間、現地で体を慣らしてから試合に臨む。広州は平均気温以上の日が連日続いており、疲労や移動のほかに気候の変化にも適応しなければならない。ラクな戦いではないが、だからこそ得るモノも大きいはずだ。(田中 滋)