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[浦和]完全なる力負け。浦和、悪夢の3連敗

2015/3/20 12:15

ACLを勝ち抜く難しさを知っているベテラン平川が体を張った守備で対応。しかし、試合は力負けだった



チャレンジの姿勢も乏しく、圧倒された90分

 力負けだった。浦和はJリーグで何度も相手を圧倒しながら「なぜ?」という敗戦を喫してきたが、今回の敗戦はそれとはまったく異なる。浦和は負けるべくして負けた。

 ボールを支配し、中央を起点としながらサイドを使って攻撃をしかけていく。それは浦和の理想的な戦いだ。しかし、この試合でそれを実行したのは、浦和ではなく、北京国安だった。さらに選手間の距離感や受け手と出し手の関係も良く、2、3人で局面を打開する。サイドではボールホルダーを後ろの選手が追い越し、必ずと言っていいほどえぐってからマイナスのクロスを上げる。下位チームを率いていたときとは少々、色が異なるが、さすがはスペインで実績を重ねたマンサーノ監督だ。北京国安は非常に組織的で素晴らしいチームだった。

 浦和がここまで劣勢に立たされることは、Jリーグでは極めて珍しいことだ。ただ、今回は理想を貫こうとしてぶつかった結果、相手に圧倒されたわけではない。ピッチ状態が非常に悪いこと、そして相手がホームの声援を背に圧力を掛けてくることを予想した上で、「つなぐことも大事だろうけど、1回ラインを上げてセカンドボールを拾って、という戦い方をしよう」(森脇)と話し合った結果だった。ただ、ロングボールを蹴っても狙いどころや前線の動きからそれほど裏を狙っている印象はなく、セカンドボールも拾えない。そして何より、相手や状況に対応しようとも捨ててはならない部分、勝負のパスや仕掛けなど、チャレンジがほとんど見られなかった。

 3連敗により決勝トーナメント進出が極めて厳しくなったことに変わりはないが、翌日に行われたブリスベン・ロアーvs水原三星が引き分けに終わったことにより、2位との差を大きく開けられなかったことは不幸中の幸いだ。まだ可能性がついえたわけでもなく、もちろんJリーグもある。この試合はまさにアジアの舞台だからこそできた経験であり、この先に生かさなければならない。(菊地 正典)

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