■ファジアーノ岡山
長澤体制の試金石。一体感を持って強敵と戦う
クラブ初となる開幕連勝スタートを飾った岡山は、今節、C大阪をホームに迎える。チケットの売れ行きも好調で、完売となる可能性が高く、タレントのそろう相手にどんな戦いを見せるか。長澤新体制の試金石となる一戦にCスタは期待感を膨らませている。
もっとも、ここまでの結果は最高だが、試合内容が伴っているわけではない。開幕戦(3◯0)は岐阜がミスを犯して自滅していった印象が強く、第2節(1◯0)は大分の攻撃をしのぎながらワンチャンスをモノにした勝利だった。大分戦を振り返った指揮官は「やらせてはいけないこととやらせてもいいことを分けながら、キッチリと抑えることができていた」と守備面を評価しつつ、「全員でリンクしてゴールを奪えたことは自信にしていい。ただ、その本数をもっと増やしていかないといけない」と攻撃面の課題を語った。攻撃を組み立てて敵陣に侵入していく回数は少なく、「この先、このままの内容じゃどうにもならなくなる」と千明が危機感を口にするほどだ。
とはいえ、「それが逆に良いんじゃないか」とも千明は言う。課題が多く見えているがゆえ、チームに連勝スタートという高揚感はなく、C大阪戦への準備を進められている。離脱者が多いチーム事情も相まって浮ついた雰囲気はどこにもなく、冷静に自分たちを見つめている。最前線で奮迅の活躍を見せる押谷も「厳しい試合になると思うので、我慢してやっていきたい」と語った。ただ、一方で「リスペクトし過ぎは良くない」と自信ものぞかせる。
チームが一つになって我慢強く戦えば勝機は必ず見いだせる。その実体験を開幕2戦で積んできたチームは、団結して強敵・C大阪を迎え撃つ。(寺田 弘幸)
■セレッソ大阪
“助っ人トリオ”がそろう。指揮官の采配に注目
小雪舞う先週の寒気から一転、春の訪れを感じさせる陽気の中で行われた今週の練習は、活気に満ちあふれていた。前節・大宮戦(3○1)での劇的な結果がもたらした影響は大きく、試合終了間際に玉田が決めた直接FKはチーム全体に勇気を与えた。「グループとしての一体感が増す」(パウロ・アウトゥオリ監督)勝利だったことは間違いない。
役者がそろったことによる競争意識の高まりも活性化の要因だ。左ふくらはぎ痛や発熱で開幕から別メニューと復帰を繰り返していたカカウが完全合流し、パブロも出場停止から戻る。開幕以降、フォルランも含めた“助っ人トリオ”が初めてそろった。ただし、開幕2戦ですでになくてはならない存在となった玉田はもちろん、豊富な運動量で攻守に奮闘する関口の貢献も大きい。ここまで無失点の岡山を破るために、攻撃はどの組み合わせでいくか。判断を迫られることになったアウトゥオリ監督は、「選択肢が増えるのはうれしいこと。サッカーは先発メンバーだけではない。リザーブに入る選手も含めて準備していく」と、90分でのマネジメントを強調した。
岡山とは宮崎キャンプ中に練習試合を行い、2-1で勝利を収めている。だが、「その試合のことは忘れて、もう一度相手以上に走ることが大事」と関口は話す。ハードワークに加えて相手を上回るメンタリティーを出すこと。アウェイで勝ち点3を得るためには、ホーム以上にそれらの要素が問われる。「(岡山の)スタジアムは雰囲気がある。応援で相手の攻撃に勢いが出る部分もある。リスペクトした中でしっかりと戦いたい」とは山下。守備でスキを作らず、攻撃陣の豊富な駒を生かし、90分の中で勝ち切りたい。(小田 尚史)