■ヴィッセル神戸
広がるオプション。指揮官の策に注目
前節・川崎F戦(2△2)は多くの選手が開幕戦・柏戦(0●1)からの上積みを実感しているが、その一人が小川だ。川崎Fの攻撃に崩される場面も多かったが、「もっと上がる」手ごたえを得た。「もっと高めていく」自信も付いた。今季の目標に“得点王”を掲げる背番号13は、今節・FC東京戦でのホーム初勝利に燃えている。
川崎F戦は相手のダブルボランチを森岡、フェフージンの二人がケアする[4-3-3]で臨んだ。柏戦は敵アンカーを抑えるため[4-2-3-1]を採用している。先週は3バックの練習も本格化させ、実戦に投下できるオプションは広がる一途だ。今節は、FC東京の特異なシステムをどう捉えるかが焦点。「カジ君(梶山)がアンカーならボールが動く」との渡邉の指摘を汲めば、柏戦と同様に[4-2-3-1]が妥当か。ただ、渡邉の好調ぶりは前節のゴールで示されたが、練習を見る限りマルキーニョスの状態も良い。二人を前線に配置し、中盤をダイヤモンド型にした[4-4-2]でかみ合わせる可能性もあるかもしれない。
昨季、柏を率いたネルシーニョ監督は第26節のFC東京戦でよもやの0-4の大敗。試合後の弁で敗戦の責を一身に背負った指揮官は、再びの対戦にどんな策を用いるのか。勝負師の頭脳に注目だ。(小野 慶太)
■FC東京
“刺激”が攻撃陣を活性化させる
18日に行われたナビスコカップ第1節・新潟戦。試合前からFC東京の選手たちは口々に「この試合で勝って、何とかリーグ戦に勢いを付けたい」と話していたが、結果は2-1の逆転勝利。理想どおりの流れで、今節の神戸戦に向かうことになった。
現在リーグ戦は未勝利(2分)が続く。新潟戦後に選手たちが口にしたのは「この勝利の流れでアウェイ・神戸に向かいたい」(東)という言葉だった。昨季も序盤戦は停滞したが、ナビスコカップの試合を契機に徐々にチームの出来が向上していった経験を持つ。「過密日程は言い訳にはできない。どんな勝ち方でも今季は結果にこだわっているので、(公式戦)連勝といきたい」と、日本代表にも選出された武藤は意気込んでいる。
その武藤を含めた攻撃陣がどこまで機能するかが試合のカギを握る。リーグ戦同様ナビスコカップ・新潟戦も攻撃が好循環とはいかなかった。新戦力・前田を加えた攻めはいまだ湿りがち。そこでキーマンとなるのは、新潟戦で復活劇を見せた石川や同じく新潟戦で好プレーを見せた東ら、過去2試合で先発していなかった選手たち。「自分たちが良いプレーをすることで、先発組も危機感が出てくる」(東)。途中交代を含めた攻撃陣に与えられる“刺激”が勝利には不可欠である。(西川 結城)