■未勝利vs連勝中。勝ったのは冷静な対応を続けたトリコロール
2戦を終えて未勝利の横浜FMと連勝中の鳥栖という対照的な2チームの一戦は、序盤からロングボールの飛び交う展開になった。互いに空中戦では譲らず五分の展開が続いたが、徐々に横浜FMが齋藤、アデミウソンという個での打開、そしてSBの裏を突くシンプルな形でリズムをつかみ始める。5分にファビオ、11分には齋藤と、いずれもエリア外からながらフリーでシュートを放つ場面を作った。
その後、一度は鳥栖がロングボールからチャンスを作る時間帯もあったが、横浜FMはこれに落ち着いて対応。逆に28分に左サイドで得たFKから齋藤がペナルティーエリア内でボレーシュートを放ち、さらに35分に中央でのコンビネーションからまたも齋藤が抜け出してシュート、直後のCKでは混戦から中澤がボレーで狙うなど、一気にゴールへの圧力を増していった。
一方の鳥栖はクロスまでは運べるものの、フィニッシュに持ち込むことができず、ファーストシュートは前半終了間際の45分。スコアこそ0-0だが、ゴールに迫る回数では横浜FMが勝る前半だった。
後半に入っても大勢は変わらず、ボールが落ち着かない展開で進んでいったが、横浜FMはエリア内に進入する場面を前半ほど作れなくなり、カウンターを受ける回数も増えてしまう。これに対して鳥栖は風上に立ったことも味方し、54分、61分と池田が裏に抜け出したが、横浜FM守備陣の素早い対応に阻まれ、チャンスを生かすことができない。
するとにわか雨が降り始めた81分、横浜FMが試合を動かす。左右に大きく揺さぶる展開から下平がフリーでシュートを打つと、混戦となったペナルティーエリア内で兵藤がいち早く反応し、ボールをゴールの中にねじ込み先制点を挙げた。
最後の10分間はしたたかにカウンターを狙いながら時間を使った横浜FM。試合終了時には虹のかかった三ツ沢で、今季初勝利を収めた。( 片村 光博 )