3試合を終えて、J2唯一の勝ち点ゼロ。日本サッカー界のレジェンド、井原新監督が就任して注目を集める福岡だが、離陸後に低空飛行を続けている。
大きな課題は試合の入り方だ。この試合でも15分に「警戒していた形」(井原監督)から失点した。開幕から3戦続けて序盤に失点しゲームプランが崩壊。その後はボールを支配する時間帯が生まれるものの、「失点してからでないと尻に火が点かない。それに、相手が引いているからボールが持てているだけかもしれない」(中原貴)と、ポジティブな要素をポジティブに捉えられない苦しい状況にもなっている。
ただし、逆に考えれば、課題はシンプルかつ明確だ。中原貴の厳しい言葉を前述したが、彼も「今日悪かったのは、そこだけ」と、課題を改善すれば状況が変えられそうな手ごたえは得ている様子。指揮官も「3試合の中で、最もわれわれのサッカーができていた」としている。光りが見えていないわけではない。
あらためて強調したいのは、まだたった3試合が終わっただけだということ。札幌はナザリトの落としを都倉が蹴り込むという狙いどおりの形で先制点を挙げたものの、決勝点は福岡GKの凡ミスを蹴り込んだ大プレゼントゴール。両手を挙げて喜べるほどの試合を演じたわけではない。どちらかと言えば課題は山積だ。勝ち点6の札幌もそうした状況なのだから、福岡も我慢強く上を見据えていきたい。(斉藤 宏則)