スキは見せない。早めの現地入りで猛暑対策
27日にマカオ、29日にベトナム、そして31日に開催国マレーシア。過酷な中1日の日程で、U-22日本代表“手倉森ジャパン”は、AFC・U-23選手権予選(リオ五輪アジア1次予選を兼ねる)に臨む。
16日に決戦の地マレーシアに入ったU-22代表は、現地でトレーニングを重ねている。早めに現地入りした理由は一つで、環境適応にある。現地の気候で過ごし、現地の食事を口にし、現地での練習試合をこなすことで雰囲気にもなじむ。逆に言えば、そこが敗因になる可能性があると指揮官が見ているということでもある。
中でも、最大の敵は暑さだろう。3月に入っても寒い日の続いた日本から、連日30℃を軽く超える暑熱の国に入って影響がないはずはない。対戦するベトナムやマレーシアはこうした気候に慣れており、試合中のスコールなど日本人が不慣れな現象へも自然に適応しているはず。こうした部分でスキを作るわけにはいかない。
何しろ、今回から予選はセントラル方式で行われ、わずか3試合で終了という形。しかも確実に突破するには1位抜けするしかないレギュレーションなのだ(2位になっても他グループとの比較で突破できる可能性は残る)。サッカーというスポーツの特性を考えても、近年の東南アジア諸国のレベルアップを考えても、番狂わせが起きる危険性は十分にある。
そうして視点から不安要素を考えると、23日に合流したFW南野拓実、24日に合流となったFW久保裕也の欧州組2名は環境適応のための時間がなかったことが挙げられるだろう。
一方で、中1日の強行日程は日本に幸いする面もあるかもしれない。良くも悪くも絶対的な選手がいない日本は、ターンオーバーしやすいチームだ。核がいないことを逆手にとって、GK以外の20名全員に出番があるような戦いになるだろう。指揮官は「日本サッカーの未来への可能性を示す」と言い切った。有言実行となることを期待したい。(川端 暁彦)