早速見せた“ハリル流”。チームのルールも明確に
先頭を走る白髪の指揮官。ヴァイッド・ハリルホジッチ新体制は、監督自らが強い意気込みを示す行動で幕を開けた。
23日から大分市内で始まった日本代表合宿。先週のメンバー発表で名前が呼ばれた選手たちが気持ちを新たに九州の地に集った。
いきなり驚かされたのが、監督自らが選手とともにランニングをし始めるという行動だった。大勢の選手たちを先導するかのように力強く走る様に、その場にいた誰もが早速、指揮官の“オリジナル”を目にすることになった。
さらにハリル流のオリジナルは続く。以前から言われていた選手との面談については、実際に宿舎でポジション別や個人に分けて行われていくこととなった。それ以外にも選手には積極的にアプローチしており、軽傷を抱える太田宏介には簡単な英語で直接状況を聞き出し、また移動のバスの中で吉田麻也を茶化して笑いを巻き起こすなど「ピッチの内外でしっかりオン・オフがある監督」(永井謙佑)という印象を植え付けた。
一方、厳格な一面ものぞかせている。早速集団行動におけるルールが示されたようで、「非常に細かいところまでこだわる監督」(長谷部誠)と選手たちも受けて止めている。厳しくもあり、愛情もある。そうした人柄は、合宿序盤から端々に伝わってきている。
「監督は『W杯やアジア杯の試合を見た限りではもっと上を目指せると。ただ上を目指すには、また負けたのには原因があるし、そこを変えていかないといけない』ということを当然のようにしっかりと選手たちに直に伝えていた。避けてはいけないようなところに目を向けているという意味では、(日本が変わるための)良い機会かなと思う」(本田圭佑)。
本格始動した新体制。まだまだ手探りではあるが、新監督の本気度はすでにチームに行き届きつつある。(西川 結城)