■横浜Fマリノス
3失点のリーグ開幕から再建。横浜FMのブロック守備は堅い。
ナビスコカップの初戦で仙台に敗れている横浜FMにとって、この清水戦は最初の踏ん張りどころだ。7チーム中2チームが決勝トーナメントに勝ち上がるレギュレーションにおいて「2連敗スタートでは厳しくなる」と栗原は気を引き締める。
負けられない理由がもう一つ。直近のリーグ戦で今季初勝利を挙げた流れを継続することだ。公式戦4試合目でようやく白星をつかみ取り、ここから流れに乗っていきたいタイミングである。カップ戦とはいえ負けてしまえば流れが一度切れてしまう。勝ち続けるとともに内容の向上を模索する試合となる。
前述した仙台戦はリーグ戦の合間に中3日で行うアウェイゲームだったこともあり、直前のリーグ戦からメンバーを9人入れ替えて臨んだ。しかし今回は状況が異なる。清水戦に向けたメンバー選考についてエリク・モンバエルツ監督は「試合に出場していない選手にプレー機会を与えることも必要だが、1週間ずつの試合のリズムを保つことも重要。今回はそちらに重点を置きたい」と明かす。26日の紅白戦では鳥栖戦に勝利したメンバー11人が主力組でプレーしており、大きなメンバー変更はなさそうだ。
3失点した川崎Fとのリーグ開幕戦を除き、守備は安定している。ブロックを形成する守りに人数を割いているため簡単にはやられない。したがって課題は攻撃面になる。最前線を務める齋藤は「ボールを奪う位置が低くなっている状況でいかに攻めるかが課題」と口にした。相手も守備陣形が整っていることが多く、攻略するのは容易ではないが、守備だけで終わっては意味がない。「伸びシロがある。どれだけ発展させていけるか」(齋藤)というオフェンス面での進捗状況を確かめつつ、勝ち点3を手に入れたい。(藤井 雅彦)
■清水エスパルス
横浜FMに公式戦6連敗中の清水。難敵打破へ新助っ人たちに期待
チームの状況と、対戦成績、またナビスコカップの今後を考えると、ここが落とせない試合であることは間違いない。
清水は、ナビスコカップの予選リーグ開幕戦と、続くJ1第3節の2試合に敗れ連敗中。その中で迎えるのは横浜FMという難敵だ。横浜FMとの対戦成績は現在まで公式戦6連敗中で、アウェイに限ると勝利は10年4月までさかのぼるという相性の悪さ。そこを解決しないと先には進めない。
また決勝トーナメント進出を考えると、ナビスコカップ開幕の山形戦を直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えて臨み、3失点で敗れたという事実が重くのしかかる。今回の試合では、U-22代表のGK櫛引が引き続きチームから離脱していることはもとより、CBのヤコヴィッチまでもカナダ代表招集により不在という守備の不安もある。ディフェンスラインはこれまでCBを4人並べてきたが、新たに5人目のCBを起用するか、それともSBを入れるか。それによって戦い方も変わってくるだろう。
ただ、ここまでネガティブな要素を並べたが、もちろんそれだけではないのが今年の清水というチームだ。アウェイで5年勝てておらず鬼門となっていたアウェイのJ1第2節・新潟戦で、貴重な勝ち点1を獲得した。さらに外国人アタッカーのピーター・ウタカ、ミッチェル・デュークはそれぞれ得点の可能性が高まってきている状態だ。
「けが人とか違和感のある選手は使わないが、その中での一番良いメンバーを使う」(大榎監督)
福村の加入でチームは36人の選手を抱え込んでいるが、その中で激しいポジション争いを勝ち抜くのは誰か。チーム全員で苦手の横浜FMを倒す。(田中 芳樹)