今節、韓国代表に招集されたキム・ジンヒョンに代わってゴールマウスを守るのは誰か。最有力は、第1節から第3節までベンチ入りしている丹野だ。
23日、奈良クラブとの練習試合後に「先発の可能性」を問われた彼は、「試合までまだ時間もあるので」と逸る報道陣を制しつつも、「良い準備をして、先発を勝ち取りたい。このために今までやってきた」と静かに闘志をかき立てた。「(出れば)ホームデビューとなるが?」との問いかけには、「アウェイも、あれはデビューと言えるの?」と苦笑い。「あれ」とは、09年のJ2最終節の鳥栖戦。後半ロスタイムに退場となったキム・ジンヒョンに代わってピッチに入るも、一度もボールに触れずに終えた試合のことだ。ゆえに今節でピッチに立てば、C大阪での実質的なデビュー戦となる。
丹野は05年に藤本らとC大阪へ加入。11年途中に大分へ期限付き移籍し、翌12年には完全移籍。シーズン終盤とJ1昇格プレーオフで活躍し、J1昇格の立役者となった。14年にC大阪復帰後は、一皮むけて自信も身にまとい、練習から存在感も出していた。そして、ついに訪れた桜の守護神としての先発の舞台。それでも、本人は「味方を落ち着かせながら、声を掛け合ってやりたい。自分のことよりチームのこと」と話すなど、高ぶる感情は極力抑える。これまでどおり、しっかりと日々の練習をこなしながら、“その日”を迎える。(小田 尚史)