金沢は前節から先発を4人変更。やや大胆にも思えるメンバー変更には「ゴールデンウィークは大変な日程なので、いろいろな選手をゲームの中で試したかった」(森下監督)という意図があった。
雨の影響でピッチの状態は悪く、露骨な蹴り合いも予想されたこの一戦。金沢はこの日も良い入りから良い試合を演じた。29分に清原が得たPKを自ら決め、幸先良く先制すると、それから10分も経たないうちに再び清原が追加点を挙げる。ブラジル人FWジャーン・モーゼルの落としを受けた佐藤のパスを、主将が良いファーストタッチから落ち着いて決めた。特に前半は球際、セカンドボール、切り替えの部分において金沢が愛媛を圧倒。さらに55分にはモーゼルに待望の初ゴールが生まれ、スタジアムがこの日3度目の歓喜に包まれる。通訳不在の中で奮闘する助っ人と、ゴールという共通言語で一つになれた瞬間だった。 愛媛は3点目を取られてから長身FW渡辺を投入し、前に人数を掛けてシンプルに蹴り込んだ。金沢の守備が若干緩んだこともあり、近藤貴のゴールで追い付いたものの、これで金沢が引き締まった。「強かったです、非常に」。試合後、愛媛の木山監督は、金沢の良さと強さを素直に認め、感服していた。(野中 拓)