■川崎フロンターレ
潤滑油・森谷の復帰で流れを好転させたい
前節に小林が負傷し、大島もU-22日本代表でチームを離れた期間が長かった。そのため、中断期間はベストな形を模索しながら、普段より頻繁にメンバーを入れ替えて実戦形式の練習を敢行した。先週末の中央大との練習試合では谷口と車屋がCBを組み、角田がボランチに入る形も見られた。ただ、最終ラインに関しては“安定”の谷口、角田を中心に据えた4バックで臨むことになりそうだ。むしろ注目すべきは、今季初先発の可能性がある杉本や森谷。
特に注目すべきが森谷の復帰。川崎Fの“悪いとき”は一人ひとりの距離感が悪く、パスを出したら「出しっぱなし」(角田)の状態が続く。直近の公式戦(第3節・山形戦/0●1)でその悪いイメージが付いている中、積極的にボールホルダーの近くに顔を出し、潤滑油となるプレーに長けている森谷がピッチに戻ってくることはこの上ない朗報だ。「あいつ一人が入るだけで全然違う」と大久保も全幅の信頼を寄せる。
新潟とはPSMで対戦し、攻めながらもワンチャンスを沈められ敗北を喫した。川崎Fはスタジアムの改修後、ホーム未勝利。絶対に勝利しか許されない、この逆境を制し、流れを好転させたい。(竹中 玲央奈)
■アルビレックス新潟
相性良し。新潟は新エースを軸に打ち合いに臨む
打ち合い上等。新潟にとって川崎Fは攻撃的サッカーを表現するのに格好の相手だ。リーグ戦3試合で1勝1分1敗の新潟だが、組みやすい相手の傾向はハッキリしている。スペースがあることだ。総得点数トップの川崎Fは、言うまでもなく攻撃的な集団、自ずとスペースは生まれる。細部は違えど、似たベクトルを持つチーム同士の戦いに駆け引きは無用だ。
新潟のキーマンは、新エースのラファエル・シルバ。スペースを“大好物”とする2年目の快足FWは今季大きく変貌を遂げた。昨季はシーズン途中の加入でポジションが確定しなかったが、今季はチームにフィット。エースの称号である背番号10を託され開幕を迎えると、3試合で2得点1アシスト、PKも獲得。チームの総得点に絡む活躍で、絶大な存在感を発揮している。新潟のブラジル人は帝王レオ・シルバ、元セレソンのコルテースに注目が集まりがちだが、今後は若きストライカーが主役となる可能性もある。ラファエル・シルバは「タイトル奪取のためには勝ち続けることが大切」と今節へ臨む。
連勝を狙う新潟は、川崎Fのパスの出所を徹底的につぶして組織を破壊した上で、新エースを軸にゴールへのルートを追求する。この打ち合いを制すれば、上位が見えてくる。(藺藤 心)