長崎は栃木の出足の速さに苦しめられた。しかし、63分、イ・ヨンジェが投入され「相手ゴールに向かう」(高木監督)推進力が加わるとリズム変わり始める。70分、ボールを奪った東が持ち上がり、左サイドの古部にパス。古部が左からカットインして放ったシュートがポストにはじかれたこぼれ球に東が詰めて、今季初先発初ゴールを決めた。その後も長崎は粘り強く戦い、栃木に反撃を許さず2連勝を遂げた。
長崎は、勝ち点を『13』に伸ばし3位に浮上。まだ6節を終えただけだが、昨季の成績14位と比較すると出だしは好調なイメージだ。しかし、梶川は今節・栃木戦を前にして「気を抜けばすぐに(順位が)落ちてしまうリーグ。ここまでもギリギリの戦いが続いてきた」と話しており、むしろ危機感のほうが強い。黒木も「守れてはいるが、点が取れないことが課題。先制されるとキツくなる」とチームの立ち位置が不安定なモノだと自覚している。
13年、J2参入初年度の大躍進(年間6位・J1昇格プレーオフ進出)の際にも強さの理由を問われ続けたが、チームは常に危機感を持って戦い続けていた。今季は従来のハードワークに加え、ボールをつなぐサッカーにもトライしているが、体現できているとは言い難い。むしろロングボールを使う割り切ったサッカーで勝ち点をつかんでいる。3位に浮上したが、長崎は決して本物の強さを手にしたわけではない。(植木 修平)