Feature 特集

[ACL]柏が“最低限の”勝ち点1を持ち帰る

2015/4/10 14:15

76分にクリスティアーノのFKが決まり、柏が同点に追い付いた



点の取り合いの末、ラウンド16に大きく近付く


 柏は4分、輪湖が転倒し決定的なスペースを空け、FWワン・ヨンポの先制弾を許す。立ち上がりは最悪だった。

 しかしそこから前線がクオリティーを見せ、3トップがそろい踏み。23分にはレアンドロが個人技で狭いスペースを破って自ら流し込み、試合を振り出しに戻し、29分にもレアンドロの絶妙なパスから、工藤が抜け出して勝ち越し。32分には、クリスティアーノが決め、柏はリードを2点に広げる。

 だが、リーグ戦から続く「リードしているときのチームのオーガナイズ」(大谷)という課題が、この試合でも出た。柏はボールを握って展開を落ち着かせることができず、山東魯能に繰り返しサイドをえぐられてしまう。内から押し出すという守り方と、相手が長身FWを擁していたことを考えれば、ある程度“外”を空けることは仕方ない。しかしあと一歩の寄せ、スライドに甘さがあったことも否めないだろう。

 クロスからのヘッドと、クロスから与えたPK。そしてGK菅野の“(ほかの選手が触れずに)ボールを二度保持した”という反則で与えた間接FKから、柏は短時間に3失点を喫してしまう。試合は3-1から3-4へと一気にひっくり返った。シーソーの揺れはなお続き、柏は76分にクリスティアーノのFKで追い付く。終盤はさらに攻勢で、92分には工藤、94分にもクリスティアーノが相次いで決定機を迎えた。

 しかし柏はそこで取り切れず、勝ってラウンド16進出を決めるというミッションを達成できなかった。ともあれ、この試合前に勝ち点4差を付けていた柏は、現状維持で得をする側だ。「1ポイント取り、山東に3ポイントを与えなかった。大きくラウンド16に近付いたことは数字上の事実」と吉田監督は口にする。柏が最低限の収穫を手に入れたアウェイ戦だった。(大島 和人)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会