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J1リーグ 第5節
4/12(日) 16:00 @ レモンS

湘南
0
0 前半 0
0 後半 1
試合終了
1
FC東京

Report マッチレポート

青赤の背番号14が首位浮上へと導く

2015/4/13 16:13

試合前に注がれた「ムトウ! トーキョー!!」のコール
 寒空に覆われた平塚のピッチが、後半になって一気に熱を帯びていった。両チームの指揮官が主審に抗議の意志を激しく表し、監督同士もお互いをけん制し合う。選手同士も球際での肉弾戦が続き、レフェリーが笛を吹く回数は増えていく。前半のスコアは一進一退の0-0だったが、試合が動くのも時間の問題と思われた。
 何と言っても、この試合の最注目選手は彼しかいなかった。イングランド・プレミアリーグの名門チェルシーから獲得オファーを受けている武藤嘉紀。試合前、ピッチに登場した若きエースにサポーター席から注がれた声援は「ムトウ! トーキョー!!」。彼がどんな決断を下しても、目の前にいる武藤はいまはFC東京の選手に変わりない。
 もちろん武藤自身も、その一心でこの試合に臨んでいた。「とにかくこの状況でも自分が点を取って、FC東京を勝たせたい」。ファンから注がれた大きな声に、深々と礼をした武藤。それは必ず結果を残すという決心の表れにも見えた。 
 そして、その瞬間は訪れた。64分、左サイドで河野から太田にボールが渡る。オーバーラップしてきた太田は寄せてくる相手DFに当たらないよう丁寧にクロスを入れた。ゴール前中央、湘南の菊地の前に体をねじ込んだ武藤。最後は前に倒れ込みながらボールに飛び込んでいき、ヘディング。シュートはゴールネットに吸い込まれた。
 静まり返るBMWスタジアムに、FC東京サポーターのスタンドからの大歓声だけが響き渡る。そこに全速力で駆け寄る武藤。十代から自分が育ったクラブの勝利に貢献したい。移籍報道が出た直近の試合であるこの日ほど、そう強く感じていた。だからこそ、拮抗した展開を打ち破る自分のゴールに、いつも以上に興奮を隠せなかった。武藤は全力で歓喜し、はじけていた。
 2試合連続の1-0。得意のスコアでの勝利の立役者は、FC東京の背番号14。エースの武藤嘉紀である。(西川 結城)

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