良い守備から良い攻撃へ。磐田はメンバーを代えるも根本は変わらず
終盤にカードが乱れ飛び、後味の悪い試合となった。ただし、全体的に見れば磐田のゲーム。勝負どころで今季の“らしさ”が出た試合だった。
ホームの磐田は前節・岡山戦(1△1)から先発4人を入れ替えた。松井、坪内、川辺が今季初、負傷明けのジェイが5戦ぶりの先発となった。今季の磐田はスタメンを入れ替えてもチームの質は落ちない。特に守備面である。名波監督は「良い守備が良い攻撃につながるというスタンスは常に変えない」と語る。象徴的だったのは55分の先制点の場面だ。センターサークル付近でセカンドボールの奪い合いとなり、一度は東京Vボールに。しかし、ボールサイドにいた小林、松井、川辺が素早く攻守を切り替え、連動してボールを奪取。そのまま右サイドへ展開し、櫻内のクロスをアダイウトンが頭で押し込んだ。また、自陣ゴール前での守備も最後まで粘り強かった。73分、ゴール前でブルーノ・コウチーニョにシュートを打たれた場面では坪内、櫻内、太田の3枚が体を投げ出してブロック。アダイウトンの退場により数的不利となった試合終了間際にも、中後にゴール前で危ないシュートを打たれたが、同じく坪内、櫻内、太田がコースを限定した。指揮官は「シュートブロックのところで最後に体を投げ出すときも二人、三人と連続性があった」と選手たちを評価。今季あらためて意識付けしている「攻守の切り替え」、「ボールアプローチ」という部分が徐々に根付きつつある。
対する東京Vは三竿をアンカーに置く[4-1-4-1]を採用したが、「守備のところで重くなり、少し反応が遅れてしまった」と冨樫監督。後半の連続失点も痛かった。数的優位となった終盤に好機を作るも決め切ることはできず、6戦ぶりの敗戦を喫した。(南間 健治)