お互いに激しいプレスを掛け合って試合はスタートした。長澤監督が「チリのよう」と形容した熊本は、高い位置からボールホルダーへ連続してチャレンジを続けていく。一方で岡山も前線の3人がスイッチを入れ、後続が連動しハメていった。
両チームとも自軍で相手の圧力を受け、落ち着いてゲームを進めることができない中、試合巧者だったのは岡山だ。「相手のプレスも続かないと思ったので、焦れてくるのを待ちながら。我慢のし合いだった」と加地は試合を振り返る。ルーズボールへ鋭く反応してペースを引き寄せていった岡山は、加地のクロスに伊藤が飛び込んで30分に先制点を奪うと、盤石の試合運びを見せていく。試合後に小野監督が語った「今日はカウンターを受け過ぎた」という反省の弁が、岡山の試合になったことを物語っていた。岡山は57分にピッチに入った矢島の1得点1アシストの活躍でリードを広げ、守備陣はバタバタすることなく完封勝利。バランスを崩さず試合を進め、アタッカー陣が躍動して得点を重ねていく岡山の強さが際立つ一戦となった。
3連敗となった小野監督は、「攻撃的に行きながら、どうカウンターのリスクを減らすか」を課題に挙げ、今後を見据えた。(寺田 弘幸)