不調にあえぐ大分。大宮の攻撃をはね返せず、沈黙
ここまで1勝1分5敗で21位と苦しい状況の大分。現状打開のため、田坂監督は今節・大宮戦からシステムを[4-1-4-1]に変更した。昨季終盤と同じ陣形だが、今季の戦力に合わせた戦術を盛り込み、細かい部分が変わっている。
同時に、強豪・大宮への対策として、スピードと対人の強さに特化したメンバーを厳選してピッチに並べた。走力を生かし、ゴール前で体を張りながらシンプルに得点を奪いに行く算段だった。
狙いは当たり、立ち上がりから大分が一気呵成に攻める。スピーディーにボールを動かしながら人数をかけてなだれ込み、2分にキム・ジョンヒョンが低く鋭いシュート。3分にはエヴァンドロが強烈なミドル。いずれも大宮の守護神・加藤の好セーブに阻まれたが、迫力あふれる攻撃を繰り出し続けた。
プランが狂ったのは26分。和田へのタックルでダニエルが一発退場になり、アンカー抜きの[4-4-1]で戦わざるを得なくなった。田坂監督は西と若狭の位置を入れ替えプレスの掛け方を変更。集中した守備でしのぎつつ少ない好機を狙う。前半終了間際にはエヴァンドロがPKを得るが、これも加藤のビッグセーブに遭い、流れをつかむことはできなかった。
52分、家長のドリブル突破からのクロスを十分にクリアし切れず、こぼれ球を金澤に叩き込まれて失点。踏ん張り切れなくなった80分には、清水慎の速いクロスをムルジャに押し込まれた。さらに89分、裏に抜けた横谷のパスからムルジャに3点目を挙げられる。ポテンシャルの高い大宮の攻撃を、不調にあえぐ大分が10人ではね返すのは困難だった。
今季アウェイ初勝利の大宮は6位に浮上。大分は21位のまま、次節からの連戦へ突入する。(ひぐらし ひなつ)