■カマタマーレ讃岐
讃岐が持つ武器。堅守からのカウンターで刺す
直近5戦勝利なし。徐々に暗雲が立ちこめてきた。攻撃陣は4戦連続無得点と不調を極めるが、今節の相手は個の能力で大きく上回るC大阪。「引いて守備をすればウチの攻め手もなくなる」(北野監督)ため、「どの高さでブロックを作るかもう少し考えて準備したい」と北野監督も思案中だ。それでもチームは事態を打開する方策として一撃必殺のカウンターに懸ける。そのカウンターを効率良く生むためには「メンバー選考は一つのポイントになる」と指揮官。開幕当初の好調時に攻撃陣に大きなアクセントを付けた、復帰間近の沼田を起用するか否かも気になるところだ。
リーグ2位タイの失点の少なさを誇っている守備陣は概ね好調と言える。その好調の要因として最も大きな存在になっているのがGK清水。今季ここまでチームが直面した幾多のピンチをJ通算300戦出場という豊富な経験に裏打ちされたビッグセーブで乗り越えてきた。それだけでなく、絶え間なくピッチに響くコーチングは経験の浅い守備陣に大きな勇気と方向性をもたらす。今節、讃岐が金星を挙げるためにはロースコアゲームに持ち込む必要がある。それを実現するための大きな役割はこの300戦錬磨の男に託されると言っても過言ではない。(松本 隆志)
■セレッソ大阪
徹底して来る相手に、どう向かい、凌駕するか
前線のチェックが緩く、相手ボランチがボールを握る。そこから3ボランチの空いたスペースに散らされる。前線のプレスバックもなく、サイドで数的優位を作られる。そこからクロスを入れられ、はね返すもセカンドボールを拾われる…。第3節・岡山戦(1△1)の後半など、今季のC大阪が劣勢に陥るときは、大抵この構図だ。「前と後ろが離れている」「守から攻への切り替えが遅い」。対戦相手の指揮官や選手はC大阪をそう指摘し、そこに勝機を見いだす。それでも、中盤はしっかりスライドし、中ではCBがはね返す。攻撃陣がそれに応えて得点を奪い、第6節までは勝ち点を重ねた。しぶとく勝ち点を奪いながら内容も良くしていく。それが序盤の共通理解だった。
ただし、直近2試合では、彼我の力量差を認識した上で、自分たちのできる最大限のプレーを発揮してきた相手(金沢、群馬)を凌駕できず、ホームで“まさか”の連敗。自動昇格へ向けて暗雲が垂れ込めた。今節の讃岐も、北野監督がC大阪を研究し尽くし、やるべきことを徹底してくるだろう。“堅守速攻”の相手に対し、どう攻撃で打ち破り、守備のスキを排除できるか。「微調整を施す」(パウロ・アウトゥオリ監督)指揮官の采配が注目される。(小田 尚史)