Feature 特集

[ACL]浦和、グループステージ敗退。二つの理由

2015/4/24 14:31

浦和はアジアを戦う上で、ボディコンタクトなどに課題を残した



 1分4敗。5試合で1勝もできぬまま、1試合を残してグループステージ敗退。4度目のACLでグループステージ敗退は2度目だが、1試合を残して敗退が決まったのは浦和としては初めて。勝ち点でも過去最低になることはすでに決まっている。なぜアジアで結果を出せなかったのか。

 水原三星のソ・ジョンウォン監督は2度、浦和を下した立場として、「Jリーグの選手たちはスキルはすごく高い」としながらも、「世界のサッカーに追い付こうとすればスピード、フィジカル、強いボディコンタクトが必要だと思う。特にセカンドボールのときのボディコンタクトはすごく大事な部分だと思っている」と日本に足りない部分を指摘した。それは浦和の選手たちが感じていた“アジアとの差”と概ね合致する。ソ・ジョンウォン監督が「簡単なモノに思われるかもしれないが、肝心な部分だと思っている」と言うように、小さいようで大きな差だ。その差を5試合を通じて最後まで埋め切れなかった。

 そして5試合で埋められなかったモノはもう一つ、チーム内にもある。今季、浦和はリーグ戦とACLを並行して戦うべく、多くの選手を補強した。それに伴い、ペトロヴィッチ監督はコンディションを優先させながら、選手を入れ替えて戦ってきた。連戦が続き全員そろって練習できる機会が限られたというエクスキューズはもちろんあるが、その結果、新たな選手の戦術浸透やチームの連係を始動から3カ月では作り切れなかった。この試合の前半は特にそれが顕著だったと言えるだろう。

 アジアで勝ち抜くために必要な要素が足りない選手たちが、それを補うチーム力を付けるには至っていなかった。アジアとの差は一見、それほど大きな差ではなかったように映る。だが、1分4敗という結果は、起こるべくして起こったと言うほうが正しいのだろう。(菊地 正典)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会