集中力を欠いた鹿島。“流れ”をつかみ損ねる
公式戦6試合負けなし同士の対戦は、ミスの少なかった神戸に軍配が上がった。序盤から「サッカーというよりもただボールを奪うためのバトルを両チームがやっていただけ」とトニーニョ・セレーゾ監督が形容したように中盤で激しくボールを奪い合う展開。互いにチャンスが少ないまま前半を終えた。
後半に入ると鹿島は小笠原を投入。ハムストリングに違和感を訴えた森岡がいない神戸に攻勢をかけようとした。しかし、ディフェンスラインの前でカギをかけていた青木が退くと49分にあっさり失点。相馬のアーリークロスをマルキーニョスが頭で落とし、ゴール前に詰めていた小川が押し込むまで鹿島のDFは目で追うことしかできなかった。
71分に柴崎が高崎とのパス交換で前を向き、左足で流し込む美しい同点ゴールを決めたものの、77分にミスから失点。CKのリバウンドがふわりとゴール前に浮いたところでGK曽ケ端がキャッチしようと飛び出すが、味方の高崎と交錯。こぼれ球を田中に難なく押し込まれ、再び鹿島はリードを許す。その後、83分に金崎が混戦からシュートを放つが、ボールはゴールラインを越えたとは認められずノーゴール。そのまま神戸が2-1で勝利を収めた。
試合後、セレーゾ監督が「サッカーに関する判断力が足りなかった」と、嘆いたように鹿島の攻撃は拙かった。5バックでサイドのスペースを消す相手に対し単調な攻撃が多く、トップ下の土居も「バリエーションがある攻撃ができれば」と振り返る。1st第5節・新潟戦(1△1)と同じ課題が突き付けられた。神戸のネルシーニョ監督も「攻撃面は改善点がある」と指摘したが、金崎の退場が示すとおり、相手を見て、そのスキを突く戦いは神戸のほうが上手だった。(田中 滋)