後半に巻き返すも、依然として前半の試合運びが課題
大宮に対しては、試合開始からハイプレッシャーを掛ける――。対戦相手の戦い方はどの試合でも明確であり、水戸もその例に漏れず、立ち上がりから飛ばしてきた。本来であれば相手の勢いをかわして押し返したいところだが、大宮は今までの試合と同じく受けに回ってしまう。試合の入り方に失敗し、3分、10分と馬場に決定的なシュートを放たれるなど、「われわれが奪いに行かないといけないところでタイミングがズレてやられていた」(渋谷監督)。水戸のポゼッションに対してプレッシャーを掛けられず、いざボールを奪っても押し込まれた状態からスタートする攻撃は脅威にならなかった。30分には中盤でのボールロストからカウンターを許し、先制点を献上して試合を折り返した。
ビハインドを負ってハーフタイムを迎えた大宮だが、後半は前半と打って変わって積極的な姿勢を見せる。「後半に関してはまず押し込んで、という形がうまくいった」(河本)。攻守両面においてアグレッシブさが増したことにより試合の流れを完全にモノにすると、水戸をほとんどの時間帯で自陣に釘付けにして、57分にカウンターを受けたシーン以外は有効な攻め手を作らせず。72分の泉澤投入でさらにギアを上げると、76分に右CKから河本が同点ゴール。82分には泉澤が渡邉とのワンツーでペナルティーエリア内に侵入、シュートはバーに当たったが、これを渡邉が頭で押し込んで逆転劇を完結させた。
上位追撃に向けて貴重な勝ち点3を手にした大宮だが、前半の試合運びは課題として残った。連戦で安定して勝ち点を獲得するためにも、チームとしての改善が急務になる。(片村 光博)