新潟は前半から長短のパスを巧みにつないでFC東京ゴールへと迫っていく。ラファエル・シルバ、レオ・シルバの“ダブルシルバ”に加えて、元セレソンのコルテースが鮮烈な存在感を発揮。ブラジルトリオを軸に、新潟は優位にゲームを進めていった。
圧巻だったのは65分のコンビネーションプレーだ。山崎とのワンツーで左サイドを突破したコルテースがクイックで鋭いクロスを入れると、ラファエル・シルバがダイレクトボレー。FC東京守備陣を無力化させる攻撃だったが、そのショットは無情にもバーの上。新潟はこのシーン以外も再三にわたりチャンスを迎えたが、ゴールネットを揺らせない。そして87分、FKから林にヘッドを許すとそのこぼれ球を森重に詰められて失点、痛恨の敗戦となった。ラファエル・シルバの不発が招いた結果だが、彼以外から得点の香りがしないことも敗因の一つだ。
「内容は悪くない」。試合後、新潟の監督、選手は自らを納得させるように口をそろえたが、内容だけでは勝ち点は積み上げられない。チームの方向性は間違っていないものの、現実は1勝3分4敗の15位。危機と捉えて結果を追求しなければ、上との差は広がっていくばかり。内容を結果で実証することが新潟の使命だ。(藺藤 心)