ゲームをほぼ一方的に支配したのは磐田。しかし、勝利したのはワンチャンスを生かした福岡だった。
この試合、磐田は前節・千葉戦(2○0)から先発を6人入れ替えて臨んだ。序盤は連係面で不安定な部分もあったが、尻上がりに機能。前半の森島のミドルシュート、後半のアダイウトンのヘディングシュートなど決定機も作ったが、決定力の低さに泣いた。3試合ぶりに先発というチャンスをもらった森島は「負けたことがすべて。これが実力」と肩を落とした。
先発を大幅に入れ替えた中での敗戦。それでもスタンドは拍手でチームを称えた。昨季、“名波ジュビロ”は選手層の薄さに苦しんでいる。ジェイら即戦力を補強した今季も、チームの底上げというテーマはどこかでぶつかる“壁”。その意味では、勝機が十二分にあった試合を落としたことは痛恨だが、メンバーを大きく入れ替えた中でバランスを崩さなかったことは今後につながる材料とも言える。
対する福岡は少ない好機を確実にゴールに結び付けた。決勝ゴールは51分。阿部のミドルシュートを一度はGKカミンスキーにはじかれたが、そのこぼれ球を酒井が冷静に押し込んだ。守備面ではJデビューのGK中村が奮闘。磐田のミドルシュートをことごとくブロックし、CKでも鋭い飛び出しを見せた。終始押し込まれる展開だったが、5バックも辞さずに磐田の攻撃をシャットアウト。粘り強いゲーム運びで首位を撃破した。(南間 健治)