スーパーリベロ・闘莉王。全得点に絡む活躍
試合前、西野監督は闘莉王に「攻撃に対しても積極的に参加していけと指示は出した」と明かした。「本人がどう感じていたのか分からないが」と前置きした上で「それが今日は有効に得点に結び付いた」と評価した。
湘南とのミラーゲーム。連戦の疲労からか、名古屋はボールホルダーにプレッシャーを掛けられず、容易に縦パスを許してしまう。決定機こそ作られなかったものの、湘南のクロス精度の低さやミスに助けられていた感は否めない。出足の速さ、球際への強度で後手に回り、後追いの守備が続いた。
そんな展開を、一つのプレーが変える。「怖さを見せないと相手はどんどん前に出てくる。(相手に)『出てきたらやられるぞ』というところを見せないといけない」。35分、相手のミスを突いて速攻に移りかけたのは湘南だったが、闘莉王が相手のドリブルミスを見逃さずインターセプト。チャンスと見て人数を掛けた湘南に“カウンター返し”を繰り出すと、攻め残っていた田中輝のパスを永井が流し込んだ。
連戦の中、この1点が両者に与えた影響は計り知れなかった。リスクを冒して前に出ようとするものの、ボールの失い方が悪く、攻守の切り替えでもスピード感を欠いた湘南に対し、名古屋はブロック守備からの鋭いカウンターを連発。42分には再び闘莉王が相手のクサビをカットしたところから矢田が独走し、川又が豪快に加点した。後半にもこの形から決定機を量産すると、82分にはCKに競り勝った川又の流れ球を闘莉王が詰めた。
リーグ2連勝で6位浮上。リーグ戦におけるホーム通算200勝目は、無失点に抑えた上で、全得点に絡んだこのリベロ抜きには語れない。(村本 裕太)