ラストプレーで決勝点を奪われた前節・金沢戦(0●1)から立て直そうとしたぶん、再び折れたメンタルを元に戻す気力はこの日の水戸に残っていなかった。開始5分、最終ラインで新里がフリーの状態でトラップミス。そこから与えたFKで長崎の佐藤に先制点を許すと「立て直すことができなかった」(鈴木)。そのあとは目を覆いたくなるようなミスのオンパレード。31分にFKから細川が同点ゴールを決めるものの、直後にその細川が自陣深い位置でまさかの空振り。折り返されてスティッペに勝ち越しゴールを許すと、前半ロスタイムには左CKから宮市がゴール前でクリアミスしたところを再びスティッペに押し込まれ、ダメ押しゴールを喫した。長崎にすれば、相手が勝手に崩れてくれたのだから、こんなにラクな試合はなかっただろう。「相手に勝利をプレゼントしてしまった」と柱谷監督は振り返ったが、まさにそのとおりの試合内容だった。
J1ライセンス取得が予想される3年後を見据えて若返りを図った今季の水戸だが、現状ではメンタルのもろさだけが際立ってしまっている。試合ごとにムラが多く、躍動感も出し切れていない。これまでの戦いぶりを踏まえると、目標を「6位以内」から「J2残留」に下方修正したほうが良さそうだ。(佐藤 拓也)