完全に改善された立ち上がりの悪さ。後半も万全の対応を見せ、無失点勝利
前々節・徳島戦(0△0)まで続いていた立ち上がりの悪さは、完全に改善されたと見ていい。
前節・愛媛戦(1○0)と同じく、この日の大宮は試合開始から攻守両面で規律の取れた戦いを見せ、主導権を握った。平常運転の強固な守備でボールを回収すると、ポゼッション時には相手のプレッシャーを逆手に取ることに成功。守備ブロックの隙間にポジションを取る家長や横谷に、最終ラインからパスを入れるシーンが多く見られた。北九州の守備組織を内側から崩す攻撃を重ねると、先制点が生まれたのは17分。和田が左サイドから上げたクロスを、播戸が頭でゴールにねじ込んだ。「ちょうどうまい具合にDFを越えるような、本当に優しいボールだったので、『これは是が非でも、絶対に逃さん!』という感じだった」と播戸。これでリードを得た大宮は、前節と同様に1点差のまま後半を迎えた。
愛媛戦では「前半は良かったが後半は相手にペースを握られた」(渋谷監督)。一難去ってまた一難といった格好の大宮だが、新たな“課題”への対応は万全だった。ビハインドを背負った相手がパワーを掛けてきても、慌てず守備組織を構築することで丹念に対応。渋谷監督は「少しラインが下がっても[4-4-2]を作る、うまくプレッシャーが掛からなかったらラインを一つ下げるというのは練習からやっている。そこをみんなが声を掛け合ってやってくれたのは非常に良かった」とチームを称賛する。60分過ぎには主導権を奪い返し、67分にカルリーニョスのミドルで加点。理想的な試合展開に持ち込んだ。
2点目を奪ってからはリスクを抑えながらも、前に出る姿勢は失わなかった大宮。ここ5試合で4度目の無失点で試合を締め、勝ち点3を積み上げた。(片村 光博)