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[ACL]G大阪、青黒の意地。最高の18人が万博で輝く

2015/5/8 14:17

82分、途中出場のリンスのゴールで逆転に成功したG大阪。交代選手がしっかりと結果を残すのも、長谷川ガンバの強みだ



連敗スタートからの劇的なグループステージ突破


 長谷川ガンバの真骨頂が凝縮された濃密な試合の末に待っていたのは劇的なグループステージ突破だった。

 昨季演じた降格圏からの大逆転のリーグ優勝や、2点のビハインドをはね返した昨季のナビスコカップ決勝に象徴されるように追い詰められると底力を発揮するのがいまのG大阪だ。今季のACLはグループステージ第3節を終えた時点でわずか勝ち点1というどん底からの3連勝。「最初はどうなることかと思った」という宇佐美の言葉は決して大げさではない。

 アウェイ2連勝で迎えたグループステージ最終節。勝てば地力で突破が決まるG大阪は15分に警戒していたファン・ウィジョに豪快な一撃を許し、追う展開を強いられる。「ベタ引きされると攻めにくい。攻めに出て来てくれて助かった」と遠藤が振り返ったように、城南FCは1位通過を確実にすべく、さらに攻勢を強める。左サイドをストロングポイントにする城南に対して、急造SBの小椋は守備で粘り強く対応するものの、やはり専守防衛では攻撃のバランスを欠くのは無理もないことだった。

 致命傷となる2点目を許さず、相手ゴールをこじ開けに行くというミッションに対して長谷川監督が最初に切ったカードはCBの岩下。ビルドアップに長けた岩下と相手を押し込む走力に長けた丹羽の右SB起用がズバリ的中。さらにリンスの投入によって、宇佐美が2列目からの仕掛けを担う。

 64分に宇佐美の「パトリックが触っても、触らなくても入るボール」という絶妙のキックで同点に追い付くと、82分に逆転ゴールが生まれる。大一番では途中出場の選手が結果を出すのは、「最高の18人」にこだわる長谷川ガンバならでは。遠藤のクロスを高い打点で折り返したのが岩下ならば、体でねじ込んだのはリンス。交代出場の選手が大きな仕事をやってのけた。

「全員でつかんだ決勝トーナメントの切符」という和製エースの言葉が相応しい展開で、三冠王者は最初の難関をくぐり抜けた。連敗スタートからの1位通過に、G大阪の地力と意地を見た。(下薗 昌記)

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