川崎F、粘り強く守備に注力。名古屋を下して4試合ぶりの勝利
前半のロスタイムに差し掛かろうとしていた45分、川崎Fが試合を動かす。名古屋が前に出たところを突いて素早く前にボールを運ぶと、エウシーニョのクロスに大久保が飛び込んだ。そしてこの1本が、決勝点となった。
川崎Fのポゼッション力は誰もが知るところで、ボールを支配されることは名古屋も想定内。あとはいかに攻撃に出て行く瞬間を作っていけるか。試合前、西野監督はこう話していた。
「彼らにとっては、受けるだけのチームが一番やりやすい。攻撃してくるチームも好きだろうね。彼らが一番嫌いなチームは、守っている中で鋭く攻撃に来られること。それをやるだけですよ」
しかしながら、この日名古屋の一番の敵は疲労だったかもしれない。連戦のためか明らかに名古屋の出足は鈍く、川崎Fにボールを支配されたことも相まってさらに疲弊していく。前線にボールが収まらなかったこともあるが、攻撃時に細かいミスが増え、スピードに乗ったカウンターを繰り出せたシーンは数えるほど。攻撃時のパワーダウンは否めなかった。 圧倒的にボールを持つ川崎Fも、中村をけがで欠いたこともあり、名古屋の堅いブロック守備を崩せない。積極的にミドルシュートを狙うものの、なかなか相手ゴールを強襲できなかった。西野監督の「我慢比べなところもある」という見立ても強がりではなく、後半は名古屋ペース。しかし、川崎Fは名古屋の精度、迫力不足にも助けられ、守備意識を高めて無失点で踏ん張ると、連敗を『3』で止めた。
連戦の7試合目。名古屋はほぼメンバーを代えることなく、傍目にもハードな戦い方で勝ち点を積み上げてきたが、全力疾走はし切れなかった。(村本 裕太)