運動量、切り替えの速さ、球際の厳しさで山形が柏を圧倒。4戦負けなし
柏のパスワークを山形のハイプレスが凌駕した。
ACLでは主力を温存した柏を、運動量と切り替えの速さで圧倒、ホームの山形が前半で2点をリードした。ほぼメンバーを固定した中での5連戦と思わせない前半だった。
21分、山形がこの日3度目のCKを獲得。負けなしが続くこの3試合はセットプレーからの得点が続いている。キッカーの石川がニアのアルセウを狙ったボールはスルーされ、中央二列目のロメロ・フランクが柏のゾーンディフェンスが対応し直すよりも速くインステップで仕留めた。この1点で山形は持ち味のハイプレスがさらに効果的に機能する。前線3人のチェイスに後ろの選手が連動し、柏のパスワークを封鎖。西河、キム・ボムヨンらのミスで大きなピンチを迎えるシーンもあったが、GK山岸を中心にカバーし合いながらゴールを割らせなかった。
後半は風上に立った柏が立ち上がりから押し込む展開でスタートしたが、ハイプレス、球際の厳しさ、セカンドボールへの反応の速さで上回る山形が、気温の低さも味方にハードワークで十分に対抗した。守備で動かされる時間が長い山形は、やや足が止まりかけたが、74分にはまたもCKから當間がヘディングで強襲し、GK菅野がはじいたボールをディエゴがきっちり押し込んだ。3点のビハインドというまさかの展開になった柏は選手交代を重ねながら最後の反撃を試みるが、山形も宮阪投入でトリプルボランチの逃げ切りパターンにシフト。残りの時間も手堅く守り切り、ACLラウンド16進出を決めている柏を相手に一度もゴールを割らせず試合を終わらせた。
相手チームでの指揮、プレー経験のある監督、選手が多い一戦は好対照の結末となった。(佐藤 円)