岡山は急ぐことなくじっくりビルドアップ。ボランチが下りて組み立てに参加し、左右にボールを回す。時にはシャドーに入った妹尾も顔を出していた。金沢にボールを奪われることもあったが、素早い切り替えでピンチを未然に防いでいた。前半は両者ともにカウンターをしかけようにも相手の帰陣も速く、決定機は生まれなかった。
後半開始早々、岡山は片山の落としからボールをつなぎ、加地がクロスを上げる。これはクリアされたが、片山の落とし、ポストワークを起点にチャンスを作り始める。50分、中林のゴールキックを片山が競り、押谷が前向きにボールをコントロールして左へパス。これに反応した片山が左足を振り抜き、ゴール左上に先制弾を突き刺した。63分にも片山が競り勝ち、押谷、妹尾とつないだがラストパスは合わず。金沢にとって相手の精度、判断に救われた場面だった。
その後、時間の経過とともに試合はオープンな展開へと変化していく。迎えた76分、金沢はCKから水永が岩政を外に引き連れ、二度のヘディングで中に折り返すと、チャ・ヨンファンがボレーシュートを叩き込んで同点とした。
そしてラストプレー。金沢はFKから太田のヘッドでネットを揺らすもオフサイド。第11節・水戸(1○0)戦のような劇的勝利とはいかなかった。ただ、またしても金沢は負けることなく、勝ち点1を手に入れた。(野中 拓也)