前半は前節・千葉戦(0△0)と同じメンバーで臨んだ東京Vが主導権を握る。中後がパスの配給役となり、平本が動くことで生まれるスペースには南が侵入。杉本もエネルギッシュな動きを見せるなど、敵陣で攻撃をしかけ続けた。さらに京都の低調なパフォーマンスを考えれば、31分の先制点は必然だった。後半もカウンターから決定機を何度も迎えるが決められない。ややオープンな展開になり始めたこともあって冨樫監督は「ボールを動かしながら厚みをもった攻撃を」と永井を投入したが、これが裏目に出た。永井へボールが入らず、落ち着いた試合展開へ持ち込めない。
逆に京都は82分、伊藤が安在を抜いてサイドからエリア内へ侵入。相手DFを引き付けてクロスを送り、ダニエル・ロビーニョが頭で押し込んで同点に追い付く。その後も勢いに乗って攻め込んだが、こちらも追加点を奪えず。互いに勝ち点1を分け合った。
京都は試合後に「正直、負け試合だった」と和田監督も認めたように、前半は特に酷かった。相手ボランチをフリーにして攻撃の組み立てを許し、最終ラインも人は多いが、相手とスペースを捕まえられず。大量失点で惨敗する可能性も十分にあっただろう。一方で、後半から馴染みのある4バックに戻したことで動き方や距離間が改善され、終盤は原川と磐瀬のダブルボランチの[4-4-2]で躍動感のある攻撃を見せたことは次節以降に希望を抱かせた。(雨堤 俊祐)