最後までもがき苦しんだ大分が、劇的なロスタイム弾で勝ち点1をもぎ取った。
横浜FCは大久保をベンチスタートとし、小野瀬と佐藤を前線に縦に並べた。互いのシステムがほぼマッチアップする中、前半は精彩を欠き球際で競り勝てない大分を、横浜FCが圧倒する。前線のスペースを自在に動き回る佐藤を中心に全員が攻撃に絡み、小池が高い位置で起点となって、相手を押し込んだ状態からワンタッチプレーによるダイナミックな攻撃で数多くのチャンスを作った。28分には小野瀬の浮き球パスに抜け出した小池のシュートで先制。守備が後手に回る大分は、完全に力負けしていた。
その後も幾多の好機を迎えながら追加点を奪えなかったことが、横浜FCにとって悔やまれる結果を引き起こした。後半、ダニエル投入でセカンドボールを拾えるようになった大分が形勢を逆転する。ただ、ゴール前に侵入する回数は増えたが、最後の迫力を欠き得点は奪えない。後半ロスタイムに獲得したPKもGK南に阻まれ、万事休すかと思われたラストプレー。相手のクリアボールを拾った兵働からの縦パスに抜け出した永井が、身を投げ出しながら足を出し、ついにゴールネットを揺らした。
永井の待望の移籍後初得点に救われたものの順位を落とした大分と、相手を凌駕しながら詰めの甘かった横浜FC。課題の多い両者の痛み分けとなった。(ひぐらし ひなつ)