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[日本代表]FW 杉本健勇(川崎F)/代表候補ショートキャンプ。“新顔”たちの武器

2015/5/13 17:10



ここを転機に。爆発すべきポテンシャル


 今季のリーグ戦出場は6試合、その中でフル出場はわずか1試合のみである。だが、その1試合で今季唯一のゴールを決めた。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が等々力競技場に視察に訪れていた、その前で。「監督がたまたま見に来た試合でゴールを取っただけ」と本人は話している。確かに出番の少なさに苦しんでおり、その状況下での代表候補選出は“ラッキーな要素”が大きいのかもしれない。

 だが、ハリルホジッチ監督がその1 試合の、そのゴール“のみ”を見て彼を選んだのかと言われればそれは否であろう。世界とも十分に渡り合える187cmの長身を武器にした空中戦、そして体の強さはもちろんのこと、最前線で足元にボールを収めたかと思えばライン間のギャップに入って相手DFを惑わす。長身ながら器用なプレーも得意とする稀有で貴重な存在だ。技巧派が多い川崎Fにおいて、日々の練習も滞りなくこなせていることが、彼の力を証明していると言えるだろう。

 年代別代表でのプレー経験も抱負で、2012年にロンドン五輪のメンバー入りを果たしたことも記憶に新しい。それ以降は日の丸のユニフォームから離れ、リーグでもFWとして十分な結果を残すことができない日々が続き、いまも決して順風満帆ではない。だが、10年近く在籍したC大阪を離れてあえて厳しい環境へと足を踏み入れた年に代表候補に名を連ねたことは、今季が彼の“サッカー人生の転機”であることをどこか示唆しているようにも思える。「選ばれたからには死ぬ気でやってチャンスをつかみたい」。宇佐美貴史、昌子源、柴崎岳。躍動を始めたプラチナ世代、次に続くのは、杉本健勇だ。(竹中 玲央奈)

FW 杉本健勇(川崎F)
1992年11月18日生まれ、22歳。大阪府出身。C大阪U-15→C大阪U-18→C大阪を経て2015年に川崎F加入。J1通算95試合出場12得点。J2通算18試合出場5得点。

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