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[日本代表]指揮官の要求と練習で目立った選手

2015/5/15 14:39



 合宿2日目の午前練習は「戦術的な練習で選手に集中させたい」という理由で非公開だったが、2日間で公開された2回の練習でもヴァイッド・ハリルホジッチ監督のディテールに関する要求の高さが随所に見られた。

 1日目はいきなりGKのパス練習にハリルホジッチ監督が立ち会い、インステップキックを使うことで、相手FWのプレッシャーに負けず、味方に速いパスを通すことができると指摘。二人のGKコーチによる個別メニューがメインだったが、初参加の六反勇治が常連の3人と遜色ない存在感を出して取り組んでいた。

 フィールドを縦長に切った6対6や小さなゴールを3つ置いた11対11のミニゲームでは、素早くパスコースを探しながら縦に入れていく意識を徹底させ、受け手の動き出しが遅い、出し手がパスコースがあるのに出せないと厳しく指摘した。その中で浅野拓磨の鋭い動き出しと遠藤康の幅広く正確なパスは目立っていた。浅野は積極的なだけでなく、パサーの状況を見極めながら飛び出して縦パスを呼び込み、遠藤は得意の左足をメインとしながら、必要に応じて右足のタッチを駆使していた。2日目の午前は非公開で負荷の高い戦術練習が行われたようで、午後は比較的軽めのメニューだったが、その中でも指揮官の細かい要求が見て取れた。中盤のオフェンスと5人のディフェンス(4バック+アンカー)による対戦形式の練習では、クサビをうまく使いながらウイングの選手が裏に飛び出してパスを受ける形が求められた。川崎FではCBを担当する谷口彰悟が速く正確なパスで特徴をアピールした。

 縦に3人、横に4人が並ぶ形で、クサビ、リターン、スルーパス、ワンツーを組み合わせた練習ではハリルホジッチ監督がクサビをリターンする時の体の向きやタッチの角度を細かく説明。意欲的な姿勢を見せていたベテランの大久保嘉人や今野泰幸も要求の高さに感心していた。こうしたメニューでも宇佐美貴史のシュート技術の高さは際立っていたが、遠藤と谷口が1列目、2列目、3列目の全ポジションのプレーをハイレベルにこなしていたのも印象的だ。

「メルシー(ありがとう)」の一言で練習を終えると、最後は円陣を組んで一体になった。その後、ダウンのストレッチ中に塩谷司が通訳をまじえて監督と話していたが、それぞれの選手が自分なりに課題を意識し、クラブに持ち帰ることで今後にもつながっていくはずだ。(河治 良幸)

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