■浦和レッズ
興梠が先発復帰。G大阪戦に続き、首位攻防戦を制すか
1st第9節のG大阪戦(1○0)に続き、再びの首位攻防戦。1試合未消化ながら首位に立つ浦和にとって、暫定とはいえ今季初めて2位に下がるのか、それでも首位をキープできるかは気持ちの面で大きく変わるだろう。浦和にとって残り7試合となった1stステージにおいて極めて重要な一戦になる。
浦和がFC東京の攻撃で特に警戒しているのはカウンターとセットプレー。柏木は「FC東京は守ってくるし、こっちがハメに行けば蹴ってくるだろうけど、そこに対してのセカンドボールが重要」と話したが、それは「G大阪戦のようなイメージ」(宇賀神)になるだろう。やはりボールを持つ時間が長くなることが予想され、カウンターのリスクを避けながらボールを動かし、勝負どころでしかけることが必要だ。オープンな展開となり引き分けた前節の仙台戦(4△4)の展開は望むべきモノではなく、「仙台戦で良くなかったぶん、やらないといけない。積み上げてきたモノをもう一度、ピッチで示さないといけない」(宇賀神)と選手たちも意気込む。
チーム状況を見れば、5日のACL第6節・ブリスベン・ロアー戦(2○1)で公式戦復帰を果たし、前節の仙台戦でも2ゴールを決めた興梠がいよいよリーグ戦で先発復帰を果たしそう。12日の練習で負傷して途中離脱したが、13日にはフルメニューを消化した。本人も「試合をしてどんどんコンディションは良くなっている」と一定の手ごたえを得ている。ズラタンが前節、鼻骨を骨折したこともあり、興梠に懸かる期待は大きい。
代表合宿から帰ってきた西川は「全国で注目してくれる試合だと思うし、Jリーグを盛り上げられるチームは浦和。中心になって盛り上げないといけない責任感がある」と力を込めた。そして、そのために必要なモノが、G大阪戦と同様の結果であることは十分承知している。(菊地 正典)
■FC東京
満身創痍の武藤。14日には再度病院で検査へ
大事な首位攻防戦。しかし、FC東京は不安を抱えて臨むことになってしまった。
12日から2日間に渡って行われた日本代表候補合宿。その初日に武藤が右ひざを打撲し、練習の途中離脱を余儀なくされた。結局13日朝に病院で検査を受け、そのまま午後の練習にも帯同。翌14日午後にFC東京の練習に復帰し、室内ミーティングと戦術練習には参加したが、その後のミニゲームはプレーせずに再度病院での検査に向かった。
連戦はまさに満身創痍の状態で戦い続け、いまでも腰に痛みを抱える。そこに太ももの負傷も重なったことで、またしても武藤は万全の状態で試合に臨めなくなった。ただ、練習に参加する表情に暗さはなく、本人からも出場への意欲は感じられた。現在のFC東京は前線に武藤を欠くと、一気にその力はパワーダウンする。少々無理をしてでも、敵地での重要な一戦にエースはピッチに立つことが予想される。
実に5人の選手がFC東京から代表候補合宿に参加した。先発メンバーの約半数がチームを離脱していたため、実質浦和戦に向けて細かい練習ができるのは14日と15日の2日のみとなった。それでも代表に参加していた権田、森重、太田、米本は代表合宿でイキの良いプレーを見せ、その勢いのまま東京・小平の練習場に戻ってきた。「週末には大事な浦和戦もあるということは頭に入っている」(太田)と、首位を懸けた戦いに選手たちのテンションも保たれたままだった。
また代表勢不在の13日には法政大との練習試合が行われ、そこで新加入FWのラサッドが約70分間、長期離脱から戻ってきた平山も約20分間プレー。ラサッドは得点も決めてみせた。前節ベンチ入りを果たしたラサッドは今節デビューの可能性もあり、ここに来て攻撃陣が活況を呈してきた。
不安も期待も抱えて迎える浦和戦。負けられない試合で、青赤は総力を注ぎ込み戦う。(西川 結城)