第12節を終え、1試合未消化ながら2位との勝ち点差は『4』。そしてこの試合で4-1と快勝したことにより、得点はリーグ最多、失点もG大阪、広島と並んでリーグ最少となった。いま、少なくとも結果の面ではすべてにおいてリーグのトップに立つのが浦和ということだ。2位のG大阪も1試合未消化であることから、それほど大きな差とは言えないが、残り6試合で1試合以上の勝ち点差を付けている。
ここまで8勝3分の11戦負けなし。連敗がないどころか、引き分けを続けたことすらもない。3つの引き分けはいずれもアウェイであり、次のホーム戦では必ず勝利。ここまでの戦いは盤石と言える。
ただ、勝負は紙一重。阿部はFC東京戦で大勝した理由について、興奮する周囲をたしなめるかのように「ほかの試合もチャンスはあったけど、決めるか決められないかの差だと思う」と冷静に話した。チャンスの数や質はもしかしたら昨季までのほうが高かったかもしれない。決してピンチがないわけではなく、崩されながら西川のビッグセーブに救われたシーンも枚挙にいとまがない。それは選手たちも理解している。だから「誰一人、満足はしていない」(西川)。
そして2ステージ制という短期決戦であるため、残り試合を勘定してしまいがちだが、宇賀神は「先を見ずに一つひとつ戦っていければいいかな」と話した。那須を筆頭に「1試合1試合」と口癖のように言う選手は多いが、これまで先を見ずに一つひとつ戦ってきた成果がいまの結果だ。先を見るのではなく、目の前に集中した結果が先につながり、「はっきりした目標」(阿部)へとつながる。いまはただ、その過程でしかない。(菊地 正典)