今季6試合目の無得点に終わって4敗目を喫した。14試合を戦って失点は『10』に抑え、1試合しか複数失点を許していない岡山が勝ち点を積み上げられない理由は明らか。得点力の不足である。
得点を奪えていない理由はさまざまある。フィニッシュの質やラストパスの精度など、アタッキングゾーンの“仕上げ”の問題は大きいが、まず見つめるべきところはゴールへ向かっていくエネルギーの欠如。強引にでも前進するドリブル。果敢に放つミドルシュート。相手の背後を狙ったランニングやスルーパス。これら局面をブレイクしていくプレーが少ないため、攻撃に勢いが出てこない。
福岡戦は「丁寧過ぎた」(長澤監督)。攻撃が丁寧になる現象は勝てていないチームに起こりがちな現象だが、各局面でのプレーが消極的になっているのは攻撃のオーガナイズが欠けているからでもある。「選手たちが迷っているところはある。長いボールを蹴るにしても、次につなげていくための裏への配給ではなく、ただ蹴っているだけになっていることが多かった」(加地)。チーム全体で同じ絵を描けていないため、攻撃は単発になる。よって、どうしてもボールを大事にする意識が高まり積極性を欠く。
岡山は点が取れないチームの典型的な悪循環にハマろうとしている。現状を打破していくためには、まず個々が雄々しくゴールへ向かい続けることだろう。チームのために献身する姿とともに、ゴールへ向かって何度も何度もチャレンジを続ける姿が、岡山が本来持つ姿のはずだ。(寺田 弘幸)