Feature 特集

[ACL]柏、MF 7 大谷秀和 頼もしき主将の復帰。創造性を取り戻した攻撃陣

2015/5/22 14:21

公式戦4試合ぶりの出場となった大谷(7番)。やはりチームへの影響力は絶大だ



 柏は5月に入ってから、ノーゴールが続いていた。「得点は水もの」と吉田監督が口にするように、ロジックで説明し切れない部分はある。とはいえ主将・大谷の不在が流れの修正、リズムの調整といったチームの“制御”を難しくしていたことは明らかだろう。

 吉田監督は「中盤のリズムは普段のわれわれにより近付いた。彼らしくプレーしていたということは、周りの若い選手に勇気を与える」と大谷復帰のメリットを説明する。彼は足元の技術、体の強さも相応に持っているが、最大の強みは知性と声で周りの良さを引き出す点。茨田、小林といった若い選手が大胆に強みを発揮していた背景には、大谷がフォローしてくれるという安心感もあった。

 大谷はいつも“フラット”だ。負けても卑屈にならず、勝っても驕らない。客観的、具体的に展開を分析し、それを周囲に発信する。水原三星戦後の取材では、チームの課題を直視し、次に向けて引き締めようというコメントが多かった。例えば2点リードを奪ったあとの押し込まれた悪い流れに対する反省を、彼はこう述べる。「(水原三星戦の終盤は)蹴らざるを得ない状況を作らされてしまった。もう少し自分たちの時間を作れるようにしたい。中盤のサポートを速くする、パスコースを多く作る、スゲ(菅野)が持ったときにCBとバラ(茨田)が早くポジションを取って早く動かすといったことが必要」。彼はこのように戦術的な問いに対する解答を常に用意し、先を見据えた上で表現する。

 頼もしき主将の復帰によりチームに余裕が生まれ、攻撃陣は創造性を取り戻すことができた。そんなアウェイのゴールラッシュだった。(大島 和人)

関連カテゴリ

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会