この試合、長崎は引いて守る愛媛の守備に手こずり、なかなかフィニッシュまでいけなかった。逆に5分には中盤でボールを奪われるとカウンターを食らい、西田のスーパーボレーでいきなり1点のビハインドを背負ってしまう。失点後もサイドから何度も愛媛ゴールに迫るも、「工夫に乏しく」(花井)ゴールの匂いは感じられない。またしても良い内容の試合をしながらも勝ち点3が取れないのかと思われた。
しかし、後半の長崎は違った。「後半は長崎のイ・ヨンジェを警戒するあまりラインを下げてしまい、その結果中盤にスペースを与えた」(河原)ため長崎のパスがつながりだす。すると60分、鮮やかなパス交換から愛媛ゴールに襲いかかり、佐藤のシュートのこぼれ球を梶川が押し込み、同点に追い付く。
さらにその1分後には前線でロングボールを競り合ったイ・ヨンジェが、ルーズボールに自ら反応し、相手ゴールへ。ルーズボールに反応しようとした相手DFやGKよりも先にボールに触り、執念で逆転ゴールを決める。長崎の電光石火の逆転劇にスタジアムも盛り上がる。そして後半ロスタイムには前田の絶妙なスルーパスにリ・ヨンジェが反応。GKとの1対1を冷静に決め、試合を決定付ける。
長崎は4月5日の第6節・栃木戦(1○0)以来のホームでの勝利をあげ、5位に浮上。上位追撃の体勢を整えつつある。(植木 修平)