
24分、澤穂希が宮間あやの左CKを右足で合わせた。まさに澤にしかできないダイレクトシュートだった
なでしこ、取り組んで来た守備がハマらず、攻撃にも影響を及ぼす
6月6日に開幕する女子W杯カナダ大会に出場する日本女子代表が24日、本大会のA組に入るニュージーランド女子代表との壮行試合に臨んだ。
「W杯の初戦である仮想・スイスという位置付け」と話していた佐々木則夫監督は、事前合宿で高いパフォーマンスを見せた澤穂希を先発起用した。
日本は慎重な立ち上がりだったが、パスがつながるごとに攻撃の形が広がっていき、24分には宮間あやの左CKに合わせて澤がダイレクトシュートを放ち、ゴール。それがこの試合唯一の得点となった。だがその後、守備面で大きな課題があらわになる。柔軟なポジショニングを見せるニュージーランドに対し、合宿で取り組んで来た、相手のパスコースを限定させる守備がうまくハマらない。30分の相手のセットプレーでは失点こそしなかったが、日本ゴール前に飛び込む選手を捕まえ切れず、マークを離していた。
後半は、熊谷紗季が相手選手をペナルティーエリア内で倒したとしてニュージーランドにPKが与えられた。だが、キッカーのウィルキンソンはこれをゴール上に外し、日本は肝を冷やした。続く58分には、GK山根恵里奈が飛び出した日本ゴールにダンカンがヘディングシュート。これは岩清水梓がゴール直前でボールをかき出したが、日本は狙った場所でインターセプトできない苦しい時間が続いた。それにより低い位置でしかパスをつなげないため、攻撃面にも悪影響が出る。大儀見優季が孤立してしまい、宮間の精度の高いパスと鮫島彩の攻め上がりに頼らざるを得ず、後半のシュート数は1本にとどまった。
最後の10分間で試した[4-1-4-1]の感触を確かめる余裕もなく、鮫島が「アメリカのように複数の選手が走り込んでくる相手だったら、もっとディフェンスラインの裏を狙われる」と振り返ったように、女子W杯本大会に向けての課題が露呈した壮行試合の第1戦だった。
MS&ADなでしこカップ2015
2015.5.24(日)19:12
日本女子代表 1−0 ニュージーランド
【得点】
1-0 24’ 澤(日本)