FC東京、若手中心の相手に“負けかける”。広島は勝ち点2を失う結果に
絶好のアピールの場に、リーグ戦で先発機会のない広島の若手が、果敢にFC東京守備陣に向かっていく。前回対戦(明治安田J1・1st第6節・1●2)でゴールを挙げた浅野を筆頭に、縦に、前にしかけていく姿勢に、青赤は手を焼いた。それが形になって表れたのが、79分の場面。左サイド高橋壮也のクロスから、ファーサイドに飛び込んだ右ウイングバックの清水のボレーが豪快にゴールネットを揺らした。
孤軍奮闘の守備を見せていたのは森重だった。ゴール前で再三再四、個の力で相手をストップ。彼がいなかったら、さらなる失点もあり得た展開だった。味の素スタジアムでは突破を許しゴールを与えた浅野に対しても、最後の局面では自由を与えず。体をぶつけ、主将として、そして代表DFとしてのプライドを感じさせる強固なディフェンスを披露した。
その森重は試合後、神妙な表情でこう話した。「前半の途中から、集中が少し落ちていた。相手の速い攻撃を何人が感じることができたか。(今日の試合は)自滅に近かった」。最後は終了間際の林の同点弾で、FC東京は踏みとどまった。ただ、相手は主力を欠いた集団。そこに対して、“負けかけた”ということが、いまのチームの流れの悪さを象徴していた。
依然予選リーグで首位の座を維持し、次節は3点差以上で負けなければ決勝トーナメント進出が決まる。一方、リーグ戦では現在3連敗中で、その停滞を打破するためにもこの試合は勝ちたかったが、結果は引き分け。選手の表情が晴れることはなかった。「苦しいですね…」。そう漏らす選手も一人や二人ではない。主力を継続して起用しているだけに、連戦の疲労もピークを迎えている。広島の地でも、FC東京は重たい空気をかき消すことができなかった。(西川 結城)