川崎Fはほぼフルメンバーで勝ち点3を掴む
決勝トーナメント進出に望みをつなぐために勝ち点3が必要なチーム同士が激突した。しかし試合に臨む姿勢は対照的で、横浜FMはこれまでの水曜日に行われた予選リーグの戦い方を踏襲し、リーグ戦の主力メンバーの大半を温存。対する川崎Fは負傷を抱える選手を除けば、ほぼフルメンバーで臨んだ。
ピッチに立った11人が初めてフォーメーションを組んだ横浜FMが機能不全に陥ったのは、ある意味で当然の出来事だった。「フロンターレのようにボールを回すチームに攻守とも主導権を握れなかった。特に前半は何もできなかった」と中澤。ボールの奪いどころが定まらず、守備はズルズルと下がるのみ。気が付けば自陣ゴール前に押し込まれ、マイボールになっても攻撃に出る力が足りない。失点は「DFに当たってコースが変わるアンラッキー」(エリク・モンバエルツ監督)もあったが、終始押し込まれていたのだから起こり得る“事故”だった。
後半に入ると川崎Fがやや引き気味になったことも手伝い、横浜FMが攻勢に出る。その流れでセットプレーからファビオが決めて同点に追い付いたまでは良かったが、その後に再び失点してしまうあたりがチームの完成度の低さである。勝つためのメンバーで臨み、日本代表候補の杉本のような決めるべき選手が決勝点を決めた川崎Fの勝利は必然とも言える。
この日の結果を受けて予選リーグ敗退が決まった横浜FMのエリク・モンバエルツ監督は「リーグ戦とカップ戦で2チーム分のハイレベルなプレーができる状態ではなかった」と総括。主力組と控え組の格差が如実に表れた。対する川崎Fは、最終節に望みをつなぐ狙いどおりの勝ち点3を手にした。(藤井 雅彦)