3バックを始めてリーグ10試合目。全員守備に軸足を置いたカウンターで結果を残してきた過去が、とても昔のように思える。今季初の2トップで臨んだものの、名古屋の悩みはこの日も晴れなかった。
試合ごとに進む相手の名古屋対策。「山形もウチの速攻とサイドアタックを消しにかかっていた」(西野監督)。ボール保持では相手を上回ったものの、遅攻に難を残すのが名古屋。そのため一度中で起点を作ることでギャップを作り、ストロングポイントのサイド攻撃を有効打に変えようと試みているが、2トップにボールが収まらず、両翼が上がれない。サイドにボールを集めることはできても、単騎突破と単調なクロスに終わり、厚みのある攻撃をしかけられなかった。結果、散発のシュート3本での無得点。リーグここ5試合で挙げた得点はわずかに『1』だ。ノヴァコヴィッチと川又の併用問題も含め、強みを封じられたときの“解”が見付からない。
もちろん守備という拠りどころがあるからこその悩みである。この日は最後の精度を欠いた山形に助けられた場面も多かったが、14分に闘莉王を負傷交代で欠きながら粘り強い対応で2試合連続の無失点。だからこそ得点力不足がクローズアップされている。(村本 裕太)