
指揮官は会見で柴崎を「かなり能力があって可能性がある」と評した
戦術的な目的に応じて選手を使い分けるヴァイッド・ハリルホジッチ監督だが、一人の選手に異なる役割を与えるケースもある。指揮官が「能力があって将来が期待できる選手」と評価する柴崎岳は攻撃能力が目立つが、もともと攻守のバランス感覚が高く、状況に応じて縦の速いパスやポゼッションを使い分ける柔軟なセンスの持ち主だ。
それゆえ、どういう戦い方でも中盤の軸として配置しやすい。基本のポジションはボランチだが、彼がこのポジションで先発する場合は高い位置に起点を作る意味合いが強くなる。また3月の国際親善試合・ウズベキスタン戦で見られたように、高い位置で起点を作るためにトップ下で起用されるケースも考えられる。バリエーションとしては[4-3-3]のインサイドハーフとして香川真司や清武弘嗣と併用すれば、バランス良く攻勢をかけることが可能だ。
明治安田J1の試合でもパススピードやコンタクトに成長が見られ、クラブのスタイルを尊重しながら代表での要求に応えるプレーを見せている。ボランチでは主に長谷部誠、攻撃的なポジションでは香川、清武あたりが強力なライバルになるが、2次予選を戦い抜く中で、戦術的な柔軟性がさらに彼の重要性を高めるはずだ。(河治 良幸)