■ジェフユナイテッド千葉
まずは失点を防ぐ。パウリーニョ復帰は好材料
直近3試合は1分2敗と、千葉は苦しい状況が続いている。首位・大宮との勝ち点差は『6』に開き、順位も4位へと転落してしまった。
ここ3試合勝利がない要因が守備にあることは明白だ。今季の千葉は前線から最終ラインまで一体となり、労を惜しまない守備を開幕から見せていた。しかし、勝てていないこの3試合は、その良さが影を潜めて6失点。第15節・北九州戦(1●3)や前節の群馬戦(0●2)ではプレスがハマらずサイドを崩され失点を喫した。「失点の形も良くなかったし、北九州戦と同じように立て続けに失点した。同じことを繰り返してしまったことは問題」と、守護神の高木も警鐘を鳴らす。
その点では、大黒柱のパウリーニョが出場停止から戻って来ることは明るい材料だ。「(前節は)相手のほうがハードワークをできていた。そういった部分で勝っていかないといけない」と金井が話すように、今節を自分たちの武器を取り戻すきっかけとしたい。昇格争いのライバルである札幌から勝利を奪えれば、自信を取り戻すことにもつながるはずだ。(松尾 祐希)
■コンサドーレ札幌
臨機応変な戦術変更で試合の流れをモノにする
負傷者が増え、前節・C大阪戦(1△1)はホームで引き分けたものの、チーム状態は少しも悪くない。プロ初先発の前寛が前節で同点弾となるプロ初ゴールを挙げ、C大阪のパスワークにハードプレスが何度もかわされたが、すぐに守備ブロックを固める戦術に切り替え、相手のパワフルな攻撃を封じた。選手層の底上げがなされただけでなく、守備戦術が幅広くなってきたことも証明されたC大阪戦だった。
今節対戦する千葉はポゼッションスタイルだけに、まずはハードプレスで相手との力関係を測ることからスタートすることになる。プレスが機能すればそのまま押し込んでいき、それができなければすぐにやり方を変える。その共通意識が完全にチームに浸透しており、誰が出ても質が落ちない状況にある。そして万が一、決定機を作られたとしてもク・ソンユンという最後の砦が立ちはだかる。
今季ここまでアウェイで8試合を戦い4勝4分と無敗が続いている。バルバリッチ監督は「たまたまだ」と意に介さないが、東欧の指揮官が持ち込んだ綿密な守備戦術の成熟が間違いなくその背景にある。(斉藤 宏則)