決勝と同様の重みを持つ、初戦・スイス戦
なでしこジャパンは、グループリーグ初戦のスイスに勝てば、早々とグループ1位通過の見通しが立つ。一方で、この試合を落とした場合1位通過は絶望的で、決勝トーナメントも対戦相手や移動距離が厳しい山に回ってしまう。そう考えると、スイスに勝つか負けるかは、天国と地獄ほどの違いがある。日本にとって、スイス戦は決勝戦と同じ意味を持つ。優勝に向かうベストな道のりを手に入れるために、このスイス戦を絶対に落としてはならない。スイスはW杯初出場だが、油断は禁物だ。先発メンバーの大半がドイツのクラブに所属し、監督もドイツのデュイスブルクで欧州を制した経験のあるマルティナ・フォステクレンブルク。イメージはまるでドイツのセカンド・チームのようだ。
そのスイスは欧州予選で、日本がアルガルベカップで対戦したデンマークと1勝1分け、アイスランドにはホーム、アウェイともに勝利を収めた。さらに5月27日の親善試合ドイツ戦では、前半を1-0とリードして折り返す(最終スコアは1-3でドイツ勝利)など、実力の高さを見せ付けた。
戦い方の特徴は中盤の守備力にある。2枚のボランチを含めた前6人のプレッシングは強烈で、ドイツが手こずった理由もそこにある。日本は立ち上がり、ダブルボランチがなかなか前を向かせてもらえない状況が続くと予想されるので、DFとGKを使ってマイボールを丁寧につなぐ必要がある。昨年の女子アジア杯決勝・豪州戦(1○0)と同じように、MF阪口夢穂、GK福元美穂、そして両CBで菱形を作って相手プレスをかわすことが、この試合のカギを握るだろう。
また、スイスは12年に日本で行われたU-20女子W杯に出場し、ヤングなでしこと対戦(4-0で日本の勝利)。そして試合後には、国立競技場を場内一周して、ファンたちと心温まる交流をした。当時の選手も数名、今大会のメンバーに入っている。