磐田が2位に浮上。金沢は14試合ぶりの敗戦
9月のリターンマッチがいまから待ち遠しい――。そう思わせる、引き締まった好ゲームとなった。
際立ったのは磐田の闘争心だった。序盤から最前線のジェイを使い、シンプルな攻撃を展開。そして、攻から守に切り替わると金沢に怒涛のプレッシャーをかけ、セカンドボールをことごとく回収していった。名波監督は「ここ何試合かで一番ボールに行けていた」と、この守備を高く評価。序盤から高いテンションでプレーし、金沢の出鼻をくじいた。烈火のごとくボールを追い駆けた松井は「いけるところまでいく、という気持ちだった」と語る。
この姿勢が早い時間帯の先制点につながった。11分、上田のFKをGK原田欽がパンチング。このこぼれ球を櫻内が右足で押し込んだ。磐田にとって開始15分以内の得点は今季初。ここまで“スロースターター”だった磐田が、生まれ変わったような好スタートを見せた。前半はほぼパーフェクトにゲームを支配。追加点には時間を要したが、84分に金沢・太田のハンドで得たPKをジェイが確実に決め、試合を決定付けた。4試合ぶりの勝利で2位に浮上した。
対する金沢は第3節・横浜FC戦(1●2)以来14試合ぶりの敗戦。試合後、選手たちは「完敗です」と口をそろえ、森下監督は「自分たちが悪かったというよりは、ジュビロさんは本当に強かったという印象」と振り返った。金沢とすれば、守備の時間が長くなることは想定内。ただし、磐田の守備の圧力は想定以上であり、反撃のスキを与えてもらえなかった。山藤は「守備的に入り過ぎたかもしれない」と悔やむ。それでも最後に意地を見せた。90分に得意のセットプレーから清原が得点。上位対決にふさわしく、スタジアムは最後まで緊張感に溢れていた。(南間 健治)