“縦の好連係”でイラクを切り裂く
口火を切ったのは、この男だった。5分、柴崎岳から送られた相手DF裏へのボールに対して、本田圭佑がスペースに走り込む。体を寄せてくるDFを制して、冷静にGKとの1対1を左足で打ち破った。以前のゲームメーカー然としたプレーを捨てて、所属のミランでも代表でも、よりアタッカーとしてゴールに向かう意識を強めている、日本の看板選手だ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が掲げる攻撃の基本姿勢である「ボールを奪ったら、まずは裏へ」という形を、柴崎とともにいきなり体現して見せた。
さらに日本は…