大宮の渋谷監督と栃木の阪倉監督は選手時代、古河電工(現・千葉)で同じ釜の飯を食った間柄だ。「彼(阪倉監督)とはずっとCBとSBとかで、話をしたり部屋が一緒だったりした。トレーニング後にも二人で練習したりしていた」(渋谷監督)。1歳年上の渋谷監督だが、「いろいろ学ぶところがあった。体のこともすごく気にかけていたし、サッカーに対してしっかりとした情熱を持ってやっていた」と、「岡田(武史)さんを引退させて、背番号2を引き継いだ選手」に対して尊敬の念を隠さない。
引退後はそれぞれ指導者の道を歩み、直近の公式戦では渋谷監督が甲府のコーチ、阪倉監督が栃木のコーチを務めていた10年11月に対戦。栃木のホームで甲府が勝利を収めて昇格を決めた試合であり、渋谷監督は「実はそんなに悪い印象がない場所」と栃木グの印象を語る。
公式戦に限らなければ、両者は開幕前の練習試合で監督として相まみえている。この試合では阪倉監督率いる栃木が大宮を内容・結果ともに上回って完勝を収めた。それから4カ月が経ち、現在の順位は大宮が首位、栃木が15位と、当時の結果を反映しない形となっている。ただ、渋谷監督は「いまの順位は15位だが、そんな感じではないと思う」と栃木の戦いぶりを警戒する。かつての“仲間”同士による腹の探り合いも見どころだ。(片村 光博)